2019/09/16 16:27




朝の見回りでオリーブアナアキゾウムシを捕獲すると、
どの畑・どの樹・樹のどこにいたのか、ノートにメモをとる。
メスだった場合、幹に穴を開けて卵を産み付けている可能性があるから、
孵化した幼虫が活動を始める2週間くらい後、特に注意を払う樹となる。

畑ごとの樹の配置図にも成虫と幼虫の捕獲日と数も記録する。
成虫のオス・メス、孵化、幼虫といった相関関係が見えてきて、
樹の管理に一役買ってくれる。
オリーブの有機栽培の先駆者である山田オリーブ園の山田さんから
「ゾウムシは林の方からやってくるよ」と、見回りの心得の一つとして言われた。
本当その通りだと、オリーブ栽培を始めてすぐに分かった。
記録を確認する必要がないくらい、あからさまに特定の区画での捕獲数が多い。
背後に雑木林が迫るオリーブの樹々に、全畑で見つけた半分以上の成虫がいた。
今年にいたっては、今のところ8割近くの成虫をこの区画で捕獲している。
この日までに成虫を31匹捕まえた。幼虫は2匹。
全てを見つけているわけではないと思うけど、
安心できるという点で、まあ悪くない数字。

早朝の見回りを続けることで、農薬を使わなくてもオリーブを育てることができる。
ただ、早く冬が来て欲しいと、アラームを設定しながらつい思ってしまう。



tematoca 手間土果