2018/02/09 23:18




殆ど誰もいない静かな海岸線の道。
海辺のドライブを楽しみながらの通勤。
木々のトンネルを抜けては目の前に穏やかな海が広がり、
朝日に照らされ輝く小島の隣には船が浮かぶ。

いくつもの絶景ポイントを通り過ぎながら、
人生の半分以上を過ごした東京を思い出す。

人混みに流されるように電車に乗り、職場に向かう。
電車の窓から見える景色は隙間なく建ち並ぶビルとマンション、
交差点では急ぎ足で歩いて行く大勢の人々、
それがあたりまえの風景だった。



今、目に映っているのは一刻一刻、表情を変えていく瀬戸内の海と空。
毎日通る同じ場所の景色も、いつも新鮮でこころ踊る。



途中、今日もまた、
同じ時間に同じ船とすれ違う ”あたりまえの風景” に出会う。



tematoca 手間土果